雨漏りでカビた家屋への出入りの注意と対策【第一版】

熊本地震では,屋根のブルーシート掛けの遅れや,雨風で掛けたブルーシートが飛ばされて雨漏りしているお宅が散見されます.カビ(真菌)が発生している場合には,以下の点に注意して下さい.

  1. アレルギーを持っている方は,症状が悪化することがあるので入るのを避ける.
  2. N95規格(あるいはそれ相当の)のマスクを付ける.
  3. カビた部屋と屋外を換気する(カビていない部屋とカビた部屋を通気すると,胞子が拡散するので避ける)

カビ対策に絶対的な方法はなかなか無いですが,過去の水害への対処から以下は重要かと思います.

  1. 石膏ボードの濡れた箇所は切って捨てる
  2. 濡れたグラスウール断熱材は捨てる(天井裏の断熱材に注意!)
  3. 建物を換気して木材の水分率を下げる(15%以下になれば大丈夫)
  4. 柱や板壁,家具は,扇風機や送風機等で乾燥させてから,消毒用エタノールで拭いて除菌する(薬局で「消毒用エタノール」(濃度約80%)が売っています.これを薄めずにそのまま使うこと.キッチン用品売り場で売っているのは濃度が低いので効果がありません).エタノールは可燃性なので,火気には注意すること.
  5. 次亜塩素酸ナトリウム(ハイターの主成分)でカビ取りすることも出来る.木材等は変色するので要注意.使用の際は,必ず手袋と保護めがねをすること.
  6. オスバンで拭いてもよいが,乾燥に注意すること(オスバンの効果が無くなっても濡れたままだと,却ってカビる原因となる).オスバンの原液は適切な濃度まで薄めること,

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参考になりそうな資料やサイトを紹介します.

室内のカビ駆除方法(国立医薬品食品衛生研究所作製,石巻市ホームページ,PDF)も参考まで

米国CDCホームページの 災害後のカビ対策(Google機械翻訳.「金型」は誤訳で,カビのことです)

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