水害後の建物の処置

水害後の建物の処置についてまとめておきます.被災地区にいる時は,長袖,長ズボン,マスクをして下さい.また,アレルギーや喘息の方は,有機粉塵(流れ着いた有機物,カビ,細菌等)により症状が悪化することがあるので,特に注意して下さい.

1.写真を撮る

・建物の外観を3方向から撮る

・内部の写真も沢山撮っておく.後から公的支援や保険で必要になることもある(無いこともある)が,証拠が無いと支援が受けられない.

・スマホや携帯のカメラで可.失ってしまった場合は,使い捨てカメラで

2.床上浸水後

【濡れた家具や畳の廃棄】

・濡れた家具のうち,合板や集成材で出来たものは水を吸うと変形するので使用不可.捨てる

・衣類は捨てる(勿体ないと思って取っておいて,新たな住まいに持ち込むとカビの発生源になることがある)

・畳は捨てる

【床下】

・ベタ基礎・・・ポンプやバケツ,ホースで溜った汚水を排水する.排水口が設けられている場合はそこを外せば排水出来る.綺麗な水で何度か洗って排水する.排水後,点検口を開けたまま,強制換気する(ダクト付ブロワーがよい,無ければ扇風機).消毒はオスバンか消毒用エタノールを用いる.クレゾール,石灰を撒いてはいけない.

・石場建て,布基礎・・・床板を外して,泥を出来るだけ掻き出す.石灰を撒く場合は薄く.クレゾールを撒いてはいけない

・床下断熱材・・・グラスウールの場合は切り取って捨てる(そうしないと,床板がカビる)

・木部をオスバンや消毒用エタノールで消毒する.次亜塩素酸ナトリウムも消毒に使えるが,変色するので要注意.

・木部が水分率15%程度まで下がるまで十分乾燥すること.その後,床を元に戻す(点検口は蓋をする)

【壁】

・石膏ボードは浸水深より少し上まで切る.濡れた箇所を残すとカビの原因になる.

・グラスウール断熱材も同様.濡れた箇所を残すとカビの原因になる.

・これら作業中は,被災フロアと室外との換気を十分にすること.また1階の有機粉塵を含んだ空気が2階に行かないように,ブルーシート等で仕切るとよい.

・木部をオスバンや消毒用エタノールで消毒する.次亜塩素酸ナトリウムも消毒に使えるが,変色するので要注意.

・木部が水分率15%程度まで下がる下がるまで十分乾燥すること.その後,切った幅の断熱材を入れ,上から同じく寸法を合わせた石膏ボードで壁を貼る.

・これら工務店にやってもらうことが多いと思うが,お金が無ければ自分でやってもよい.材料はホームセンターで買うが出来る.


下記リンクは非常によくまとまっているので参考にして下さい.

水害時の衛生対策と消毒方法/岩手県 米国CDCのマニュアルを基に日本環境感染学会が作成した暫定マニュアルに基づいて書かれています.分かり易い表もあります.

「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法」のガイダンス(暫定版)/日本環境感染学会

【水害の備えと対策 2015年常総市水害経験者より】

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